⑤大乗川に沿って

古市大溝とつながるもう一本の水路・大乗川は、新町井関から出発し、東側の水守へ流れ、その後東高野街道と並行して北へ流れる。国道170号線、近鉄線を潜り、広い川幅の一級河川となり、さらに安閑天皇陵の北側を流れる。石川に近づき並行し、王水樋を通り石川本流に達し、古市大溝のネットワークを形成する。

④葛城東麓の古墳群

5世紀末、雄略帝により葛城一族本流が滅ぼされ、拠点が南郷から忍海以北の葛城東麓に移った。強力な大王の一元支配の時代に入り、政権内に留まった葛城氏の活動の跡として、鉄の守護神・笛吹神社、渡来人の墳墓・二塚古墳、葛城の統治者の古墳、飯豊天皇陵・屋敷山古墳、竹ノ内街道周辺の墳墓などがる。